お月見時に美味しくなる「里芋」のうんちく♪
お月見に「衣かつぎ」と言って
皮のまま塩蒸しにしてお供えしますが
この頃から美味しくなる「秋が旬」の里芋。
山で採れる「山芋」に対し
里で採れるから「里芋」と呼び
沢山の種類があります。
(京芋、赤芽芋、八つ頭、海老芋、セレベスなどなど)
主な成分は「でんぷん質」で、
このでんぷん質は加熱すると糊化し消化吸収しやすくなり、
「カリウム」が多く高血圧予防にも効果的♪
たんぱく質、ビタミンB群、Cなど、
栄養価も高く、食物繊維も豊富で水分も多い。
そして低カロリーと、女性にオススメな感じ♪
特徴のひとつの「ぬめり」の中の
「ガラクタン」という成分は、
脳細胞を活性化し、免疫力を高めるそうです。
「ぬめり」はでんぷん質で、茹でると熱によって溶け出ますが
「ぬめり」の成分は糖たんぱく質で加熱しても
変化しないのが特徴で、ねっとりとした食感の
「煮ころがし」は何にしても美味しいですね♪
里芋のぬめりをとる下ごしらえとしては
皮をむいた里芋に塩を振って、塩もみにします。
その後、水から火にかけて3分位ゆで水に落とし
「ぬめり」を洗ってざるにあけます。
こうすると「ぬめり」がとれ、
煮た時に味が染みこみやすくなります。
他には、
泥を洗い流した皮付きのまま、3分位茹でて、
水に落とし剥きます。
そうすると、外皮だけつるりとむけます。
特徴の「ぬめり」やうま味が残る下処理の仕方です。
里芋は祝い事に使われますが、
これは始め植えつけるのが親芋で
それに子芋、孫芋、ひ孫芋と一年中に数多く繁殖され
ものの数を増す意味から使っているそうです。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました♪
こうやって調べてみると、
「里芋」はとってもイーモ(芋)んだ♪
南青山店 副料理長 下田屋貴士